相棒はウイスキー?
仕事終わり、、
扉の鍵を開け、右足から部屋に入る。
一拍おき、一呼吸をする、、、、“スーハー”
そして
重低音で “ただいま” を空に響かせる。
ここで重要なのは、 ”こだまを期待しない事“だ。
脳味噌の中で、少しでもそうあれば良いなと期待してしまうと心が崩壊する。
あくまで、この一連は、儀式なのだ。
そして、私は無造作にネクタイを外す。
ここでしてはいけない事は、ネクタイと上着を床に放り投げる事。
しっかりとかける場所にかけるのである。
脳の片隅に ”あー、ハンガリーにかけないとな、、“ と無意識に考えてしまう。
その小さな溝が日々の疲れに変換されるのだ。
私は冷蔵庫から、冷え切った ”ウイスキー🥃“ を取り出す。
いつものグラスに注ぎ、呑むのだが、どうやら昨日、洗うのを忘れてしまった様だ。
ふと思い出す。 ”昨日は残業、疲れて洗物をせずに寝てしまったのだ” と、、、
私は、立ち尽くしたまま、”ウイスキー“をそのまま二口、喉に流し込んだ。
冷え切ったはずの“ウイスキー🥃”だが、胃の中から身体を温めていく、、、
“ウイスキー🥃”を片手に、カーテンをそっと引いた、、、
そこには、夜景とは言い難い、ただの隣近所の灯火が、普通に見えた、、、、
「やれやれ、、、」
小さく声が漏れ、私はそっと、“ウイスキー🥃”に口をつけた。
そんな妄想をする僕であった🤭